コミュニケーション戦略でスピーキング力UP!
コミュニケーション戦略とは
コミュニケーションとは、ずばり「意思疎通」の事で、
自分の伝えたい情報を、的確に伝える事が目的です。
またコミュニケーション能力とは、
円滑に会話の流れを止めることなく
「意思疎通」が出来る事を含みます。
いかなる英語レベルの人でもコミュニケーションをする際、
色々と工夫をしてコミュニケーション(意思疎通)が
成立するよう図ります。
このスキルを communicative strategies と呼びます。
( 意思疎通のための戦略、戦法)
このスキルが高いと、
語彙力や文法力などの英語力自体が低くても、
意思疎通をする事が出来ます。
勿論、日本語の場合でも、
自分には知識の無い分野や難しい高度な話をする際、
相手に言い辛い事を告げる時など、
我々は無意識にこのcommunicative strategiesを使って、
会話を成立させようとします。
英語の場合でも、
このコミュニケーション戦略を理解し、使いこなせるようになると、
スピーキング力やコミュニケーション力がアップします。
今すぐ実践できるコミュニケーション戦略
1. Hesitation filter (ためらい表現)
これは日本語では「えっと。。」や「そうですねぇ。。。」、
「うーーーん。。」などに相当する表現で、
会話の流れを沈黙で止めない、
また時間を稼ぐための重要な方法です。
会話に詰った際や、
英語で何と言ったら良いか直ぐにか分からない時などに使えます。
また英語だと正直に「何て言えばいいんだろうな」、と
口に出して言う事も自然です。
そう言えるだけでも、会話自体を止めないので
気まずい空気を避けられます。
ある意味で、「何て言えば良いか分からない」という
意思表示が出来ているので、意思疎通が成立します。
下記は、Hesitation filterの例です。
日本語に対応する正確な訳が無い物が多いので、
日本語でのニュアンスを添えています。
【例】
Ahh…
(えーと。。。)
Ahh…well…
(えーっとですね。。。)
You know…
(その。。つまり。。)
Ahh…well….you know…
(えーっと、そうですね~、つまりですね~。。。)
Ahh…well….like..you know…
(えーっと、そうですね~、あれですよ。。つまりですね~。。。)
Wel…it’s difficult to tell (say)…but…
(えーっと、何て言えばいいのかなあ~。。まぁ~)
ahh…wait… I need to sort out my thoughts
(えーっと、ちょっと待ってくださいね。考えをまとめますんで。。)
Ahh…How shall I put it….
(えーっと、何て言えばいいだろう。。)
Ahh…what is it…sorry I just can’t remember the word….
(えーっと、何だっけ。。単語が思い出せないんですが。。)
Ahh…sorry I just wanna say something but I forgot the English word.
(えーっと、すいません。言いたい事あるんけど、単語忘れました)
Sorry I gave up. I can’t construct the sentence.
(すいません。ダメです。文章が組み立てられないです。。)
wait….I’ll just look up the word in the dictionary.
(ちょっと待ってください。今、辞書で単語を調べますんで。)
2. Paraphrasing (パラフレージング、言い代え)
パラフレージングは、
例えば英語で「逮捕する(arrest)」という単語が分からない場合、
自分が知っているその単語と同じ意味を持つ単語、
または類似した単語に言い換える手法です。
この例の場合 “catch(捕まえる)”などが使えます。
英語には、日本語に訳すと同じ意味になる単語が複数あります。
厳密には、それぞれの単語にはそれぞれのニュアンスがあり
全く同じ意味ではないですが、言い代えが可能です。
日本語に対応する英単語を思い出そうとするより、
それに近い意味で、直ぐに思いだせる単語を考える方向に
切り替えると、会話のキャッチボールのペースを崩さずに
自分の言いたい事を伝えられます。
下記は、パラフレージングの例です。
amend the Constitution(憲法を改正する)
=change the Constitution(憲法を変える)
Conduct the research(研究を行なう)
=do the research(研究をする)
The ship was capsized by Tsunami (船が津波で転覆した)
=The ship was turned over by Tsunami(船が津波でひっくり返った)
3. Describing (描写、説明)
会話の中で何か英語で言いたい時、
日本語の単語がまず頭に浮かぶ場合があります。
そして、その単語の英語訳が何だったか考えて、
思い出した時にはもうその話題は終わっている、
という事があります。
悩み込むより、
既に自分が使える持ちよりの英語でその単語を説明する、
という方向に頭を切り替えたほうが、
会話の流れが途切れない場合が多くあります。
Describingはある程度、文章を組み立てる能力が要求されますが、
単語を並べるだけでも相手に理解してもらえる事があり、
意思疎通としては成立します。
例1:(ヘラの英単語が分からない場合)
A: Ahh…what’s the word…the thing we see in the kitchen….for example we use it when
we turn over egg in the flying pan…
(えーと、何て単語でしたっけ。。。台所で見かけるヤツです。。例えばフライパンの
上でタマゴをひっくり返す時なんかに使う。。)
B: You mean “spatula”?
(ヘラの事ですか?)
A: Yes! That is!
(ああ!そうです、そうです!)
例2:(「リストラ」の英単語が分からない場合)
A: Ahh…I don’t know the exact word…but…when a company is not making money, they
say goodbye to some workers.
(えーっと。。正しい単語は分かりませんが、会社がお金を稼いでない時、会社は労働
者にサヨナラをします。)
B: Ahh you mean “down-sizing”. That’s down-sizing.
(ああ。リストラのことですね。それはリストラと言います。)
A: Ahh I see. So that’s called down-sizing.
(ああ、なるほど。 “down-sizing”と言うんですね。)
*リストラは “restructuring” (再構築、再編成) の略で、英語では必ずしも「解雇」を意
味しない。
コミュニケーションをする場合、
会話を止切らず、円滑に意思疎通をする為のテクニックがあり、
コミュニケーション戦術と呼ばれる。
・ためらい表現
「え~と」など、会話を止めずに考える時間を稼ぐ
・言い換え
言いたい単語が思い出せない時、似た意味の単語で直ぐに思いだせ
る単語を探す方向に切り替える
・描写
単語尾を思いだそうと努めるのではなく、それを知っている表現で
説明・描写する
まとめ
これらのコミュニケーション戦術を駆使すると、
会話のキャッチボールのペースを崩さず会話に参加できます。
相手にも、英語が「流暢」なイメージを与えます。
この記事を書いた人:
ABCアカデミーは2011年10月に開校し、これまでサービスを提供する中で、「いきなりフィリピン人講師とのレッスンは怖い」「フィリピン人講師とのレッスン中によく理解できていないがYesばかり言ってしまう」などの声を多く頂きました。今回2017年11月より日本人講師とフィリピン人講師によるトライアングルレッスンへとサービスをリニューアル致しました。フィリピン人講師との会話の中の「?」を日本人講師がお答え致します。是非、この機会に無料体験をご受講くださいませ。